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エビ
最近、原因不明の喉の痛みにやられているカミキリムシです


こんばんわ


GWも終わりましたね
と思いきや、もう土日
一般社会の方達は、どうやって気持ちを社会復帰させているのでしょうか
今年はGWの天気もよかったです
29日から5日まで全て晴れだったのは、なんと25年ぶりだそうな


久々に映画のレビューでも書いてみます
先日、敬愛するデザイナーさんに勧められた 『第9地区』 を観ました
ネタバレ満載なので、観ようと思っている方は、先に進まないで閉じてください


意外と評判のいい映画なんですが、実際、面白かったですよ
1980年代に南アフリカ・ヨハネスブルク上空へ宇宙船が飛来
中に乗ってたのは、指導層に見捨てられた大量の馬鹿エビ宇宙人
政府は人道的処置として 「第9地区」 という特区でエビを生活させ、自立と自活を支援
が、20数年を経ても馬鹿はやっぱり馬鹿のまま
というか、より馬鹿化
バカスカとゴムを食い、バカスカと牛の死骸へ卵を産み、バカスカと人間娼婦と交尾する馬鹿宇宙人たち
近隣住民がブチ切れ、政府はエビの強制移動を決定
で、民営化の時代にふさわしく、超国家機関MNUへ仕事を丸投げ
で、そのMNUは能天気な馬鹿社員に立ち退き交渉一切を押しつけ
で、この馬鹿社員が立ち退き交渉のゴタゴタ中、片腕が宇宙人化
で、その金になりそうな体をめぐり、半エビ馬鹿男と、企業の雇った馬鹿傭兵と、地元の馬鹿DQNが、仁義なき戦いを繰り広げる・・・そんな映画であります

この説明を読んで、あなた、観たいと思いますか?
少なくとも、私は思いません
別に、わざとふざけた説明をしてるのではありません
実際に映画を観た方なら、この説明がそんなに間違ってないことがわかるはずです
実際に、こんな映画なのです
徹底的に、B級映画なのです
なのに、とんでもなく面白いのです
宇宙人の設定と扱いを見れば、明らかに現代のヤバい問題を意識してることがわかります
ヤバい問題の中でも、特に触れにくいところを意識してることがわかります
だけど、それに関してシリアスな態度を取ることなく、B級映画的に力いっぱい面白がってるという性質の悪さ
そして、B級映画的に力いっぱい面白がることで、逆に現代の世界が持つB級映画的どうしようもなさが浮かびあがってくるという皮肉
そんなのが、この映画を猛烈に面白くしています
ネタバレなことをかなり書いてますが、正直、筋そのものは隠すほどのものではありません
エビ宇宙人も 「お前らもっと、もったいぶれ」 と説教したくなるくらい、あっさり出てきます
ついでに話にはまともな解決がなく、ラストシーンに至っては人舐め過ぎ
ですが、やっぱり面白い

低予算でリアルとチープの見事な融合
新人監督オリジナル脚本と無名の役者の素晴らしいアドリブと演技
南アフリカで制作して、「おめーらのことだよ!」といわんばかりにアメリカに配給させるアナーキズム
間違いなく人を選ぶ映画ですが、ハマる人は絶対にハマります


次回作の噂もありますが、勘弁してほしいくらい素晴らしい映画です



でわでわ



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by tk_kondo | 2010-05-08 19:04 | 休日
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